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腸育コンシェルジュが教える腸美人習慣

こんにちは!腸育コンシェルジュのchancoです。

当ブログをご覧くださり、ありがとうございます!


早速ですが、みなさんの腸が毎日どんな働きをしているか意識したことはありますでしょうか?

恥ずかしながら私は食べたものを排出する準備をするところ、くらいに思っていた時があります。

腸のことをよく知ると、実は腸ってすごく自分のために働いてくれていることが分かります。
しかもその働きは健康と美容に深〜く関係していて、腸を知ることが健康美への近道だと思います。

腸の調子が悪いと肌や髪が荒れるって本当? 腸育より化粧品の方が効果がありそう…

こんな疑問に答えていきたいと思います。

ではさっそくいってみましょう!

腸ってどんなところ?

腸は「第二の脳」

私たちは普段、腸の免疫に守られて生活しています。

腸が人体最大の免疫臓器だということはご存じでしたでしょうか?

口から入った食べ物は、病原体やウイルスが一緒に付着していることがありますが、

腸は何を吸収して、何を排出(または攻撃)するかきちんと見極めてくれています。

高度な働きをする腸は神経細胞が脳の次に多いため「第二の脳」と呼ばれているんです。

そんな頼れる腸には小腸と大腸があり、それぞれ重要な役割があります。

  • 小腸⇨食べ物の吸収や免疫力の発揮
  • 大腸⇨水分の吸収や便を作って排出

ただ、腸はとっても奥が深い臓器です。

もっと詳しく見てみましょう!

まずは小腸

小腸は栄養素を吸収する絨毛と呼ばれるものに覆われていて、広い表面積を持ち、
必要な栄養分や水分を無駄なく効率的に吸収できるようになっています。

⇦絨毛
教科書とかで見たことある方も多いかも知れません(笑)

広げるとテニスコート1面分と言われていて、
ここから体に必要な栄養素が吸収され、全身に送られています。

私たちの体は必要な栄養を吸収するために、これだけの大規模な臓器が必要なんですよね。

ということは、その分血液が必要になるということ。全体の30%の血液が小腸で使用されます

つまり、小腸の血液循環が良くなれば、全身の血行も促進されて体全体が温まり代謝アップするということです。


お次は大腸

大腸は小腸で吸収されなかった水分の吸収と、便を作り排出する役割を担っています。

食べ物のカスや食物繊維、腸壁の老廃物が原料です。

便を肛門まで送る過程では、腸壁に傷がつかないように粘液をたくさん分泌して腸管内を保護しています。ちなみに小腸へ逆流しないように弁がちゃんとついているのでご安心ください(笑)

 

腸内細菌という言葉をよく聞きますが、この多くが大腸に住んでいます。

腸内細菌には、小腸から送られてきたものを便にする力がある他、エネルギーに再利用できるよう、発酵させる力を持っています。

本来捨てられるものを元にアミノ酸や脂肪酸、酪酸、酢酸、ビタミンB群、ビタミンKなどを作ってくれています。

 

太りにくい人の腸内環境には、様々な種類の腸内細菌が住んでいて、それぞれ得意分野があり働きが異なります。
腸内細菌の種類が多ければ消化できる物質の種類も多くなるし、体内に脂肪として蓄積しにくくなります

 

腸内細菌は健康美を語る上で避けて通れない、超重要な存在!!

腸内細菌

腸内細菌は小腸の終わりから大腸にかけて、種類ごとにまとまり腸内に壁面を作って生息しています。

この様子が花畑に見えることから腸内フローラと呼ばれています☺︎

腸内フローラって一度は聞いたことありますよね?

腸内細菌は1日に必要なエネルギーの10%を作ったり、胃や腸が消化できなかったものを消化してくれたり、免疫を高めたり、とにかく働きもの。

 

腸内細菌といっても、具体的に何をしてるかってわからないなぁ。
善玉菌が多い方がいいとは聞くけど、そりゃいいものが多くて悪いものが少ない方がいいよね〜

という方が多いのではないかなと思います。

私も実際そうでした!

では腸内細菌とは何か、まず3つに分類することができます。

 

  • 善玉菌…人にとって有用な働きをしてくれる菌
  • 悪玉菌…有毒物を作る菌
  • 日和見菌…善玉菌と悪玉菌の強い方につく、どちらでもない菌

 

この3つの菌の理想的な割合は善:悪:日和見=2:1:7と言われています。

善玉菌の代表として、乳酸菌、ビフィズス菌、ルミノコッカス、コプロコッカスが挙げられます。

この中で有名なのは乳酸菌、ビフィズス菌ですね☺︎
悪玉菌による腐敗の進行を予防し、悪玉菌自体の繁殖や有害物質の吸収を抑えてくれます。

悪玉菌の代表は、ブドウ球菌や病原性のある大腸菌など。

悪玉菌は腸壁の細胞を傷つけ、それが癌を引き起こしたり、肝臓を弱らせたりします。
肝臓機能の低下により解毒が間に合わなくなると、有害物質が体中に回り生活習慣病や老化の原因に…

また、腸内をアルカリ性にするので、免疫機能を下げてしまうんです。

 

悪玉菌が増えると免疫低下によって体調を崩したり、腐敗によるガスが溜まったり、
便秘になったり、体のどこかしらの不調につながるってことだね。
それを善玉菌が抑えていくれているんだ!

 

日和見菌は無毒株の大腸菌や連鎖球菌などですが、腸内細菌の中で一番数が多いので、

この日和見菌を味方につけることが大切です。

 

腸内環境が悪いとは?

腸内環境が悪い=腸内細菌のバランスが崩れている

ということ。

つまり、悪玉菌優位な状態。

この状態になると、結果的に便秘や下痢などのお腹の不調、にきびや肌荒れを引き起こします。
この他にも、うつ病や動脈硬化、アレルギーとの関与が見られる研究結果も出ています。

 

このように、腸内環境が悪化した状態では、いくら頑張って肌や髪のケアをしても完全にキレイにすることは難しいですよね。

 

腸内環境を良くすることは気になる部分をキレイにするだけでなく、

体全体を中からキレイにして、さらには様々な病気の予防も期待されています。

 

便秘

多くの方が悩んでいる便秘についてもお話ししようと思います。

便秘とはなかなか便が出ず、体内に溜まっている状態ですが、
長く老廃物が体にあることによって引き起こされる様々な弊害の警告と考えられます。

便秘にも、実はいくつか種類があるんです。

  • 弛緩性便秘
  • けいれん性便秘
  • 直腸性便秘

それぞれ違う特徴があるので、対策のためにも1つずつ見ていきましょう!

あまりおすすめはできませんが、便秘薬についても少し触れてみます。

 

弛緩性便秘

日本人に最も多く、大腸の動きが悪くなり便を押し出すことができずに腸に溜まってしまうタイプの便秘。

便が腸の中に溜まっている時間が長いことで水分が失われ硬い便になり、

悪玉菌が増えることでガスが溜まってしまいます

けいれん性便秘

けいれん性便秘は精神的なストレスや生活環境などの影響で発生する便秘

腸が痙攣しているように動き、機能活発になりすぎることで便秘だけでなく下痢も起こしやすい特徴があります。

胃腸が活発に動く食後に下腹部全体や特に左下腹部に腹痛がみられます。

けいれん性便秘の方は、一番多く出回っている刺激性下剤タイプの便秘薬には要注意です。

これは強制的に刺激を与えることで腸の動きを促し排便させるものですが、この刺激が逆効果になり、悪化させる可能性が高いです。

直腸性便秘

肛門や直腸の異常で便を押し出すことができず、便意をあまり感じないという便秘

普段から便意を我慢していると直腸性便秘になる恐れがあります。痔の方が痛みにより排便を我慢したことが引き金になることがあります。

座薬タイプの便秘薬がありますが、これは肛門から直接入れ、直腸を直接刺激することで排便を促すものです。直腸性便秘の方には効果的と言われています。

便秘を放っておくと

便秘を放置すると、腸閉塞、腸捻転、大腸癌、など腸にまつわる病気になることがあります。

便秘は便として体から出すことができない状態なので、溜まった便やガスが腸内に充満すると、お腹の痛みや吐き気を起こし、さらには塞がっていない口から体内に入らない分を出そうとします。

また、長時間溜まった便は腐敗発酵が進んでいますから、毒素が発生しています。

これは腸から吸収され体内を血液に乗って巡り、汗や呼気などに混じると体臭口臭として放出されます。

つまり便秘を放置するということは、老廃物が溜まったまま排出されないという、生ごみを常に持ち歩いているのと同じということです。

 

便秘がそこまで大きな病気に影響するなんて思ってなかった…
自分だけが辛いと思ってたけど、対人にも影響するかもしれないのは怖すぎる

 

健康状態についてももちろんそうですが、体臭口臭に影響してしまうと、人に会うのが怖くなりますよね。

便秘を改善するためにも、しっかり腸をいい状態に育て上げましょう。

 

○○が腸を育む

実は食べること自体が腸にとって負担になっています。

空腹でない時に食べたり、過剰な量を食べることは非常に負担。

腸の役割は先述の通り、食べ物から栄養素を吸収し、不要なものを排出します。

これは腸に届いた食べ物全てに対して行われるため、あえて休む時間を作ってあげないと、腸は働きっぱなしということです。腸が休める時間、それは腸に食べ物がない空腹時です。

さらに空腹時にはモチリンというホルモンが分泌され、消化器官全体の動きが高まり、排出する力が高まります。

この時腸内では食べ物の残りカスや人体にとって有害な細菌などを順々に外に送り出して掃除が行われている、ということです。

 

掃除の時間を取らないと、腸内には食べ物の残りカスが片付けられないままになってしまっているかもしれないってことだね

 

腸にいいものは積極的に摂りたくなりますよね、でもいいものでも過剰に食べると、腸を働かせ続けるブラック企業に放り込むことになりかねません。

つまり、健康的な腸を保つためには、掃除の時間(空腹の時間)をきちんと確保することが重要です!!

 

腸を助ける食材

ここまで、腸の働きや腸内環境の構造についてお話ししてきました。 

 

腸内環境を整えて、いい状態=善玉菌が多い状態になれば食べ物からしっかり栄養も吸収できるし、体に毒素が巡らないってことだよね。でもどうやったら善玉菌を増やせるんだろう?

 

善玉菌を増やすには、善玉菌を含む食べ物を取り入れることと、善玉菌のエサとなるものを準備してあげることが有効です。

善玉菌を含む食べ物はみなさんご存知、発酵食品です。

納豆、ヨーグルト、キムチ、味噌など生活の中でよく目にする食材ばかりです。

 

どれもすぐ手に入るものですが、私のおすすめは宗家キムチ!色々食べてきたけど味が一番。

あとふたがしっかり閉まるので冷蔵庫がキムチ臭くならないのもポイントです。

 

善玉菌にとってのエサは、代表的なものですとオリゴ糖が挙げられます。

このオリゴ糖が含まれる食べ物は大豆、ゴボウ、タマネギ、にんにく、バナナなど。

他にも、腸内環境の改善には食物繊維が欠かせません!

 

便秘の時とか、お腹の調子が悪い時って食物繊維意識するけど、取りすぎると逆に便秘になるとも聞いたことある…

 

食物繊維にも種類があって、バランスよく取り入れることが大切です。

大きく2つに分けられ、

  • 水溶性食物繊維⇨水に溶け、便を適度に柔らかくして排出しやすくしてくれる
  • 不溶性食物繊維⇨便の水分が過剰にならずちょうどいい硬さになることで排出しやすくなる

それぞれ便の排出の手助けをしてくれています。

水溶性食物繊維は善玉菌のエサになって腸内の働きをよくする役割もあり、

不溶性食物繊維は水を含むと便のかさ増しをし、それにより満腹感も感じやすく食べ過ぎ防止になります。

それぞれどんな食べ物に含まれているかというと、

水溶性食物繊維を含む食べ物

りんご、バナナ、昆布、わかめ、こんにゃく

不溶性食物繊維を含む食べ物

穀物、芋、豆、根菜

食物繊維は、どれか1つを摂ればいいというわけではありません。

水溶性と不溶性、双方の働きが必要で、

水溶性:不溶性=1:2が理想的なバランス

と言われています。

 

まとめ

腸についてお話しさせていただきましたが、とても奥が深い臓器ですよね。

腸がいい状態でないと、私たちの体は知らない間にどこか不調を抱えることになりかねません。

デパコスを使って肌を整えたり、美容院でトリートメントをしてもらったり、時間とお金をかけても

腸が悪い状態だと本領発揮できているとは言えないのではないでしょうか。

腸育と美容、両立することが健康美だと考えています。

腸育は即効性もないし、成果もわかりづらいです。

でも、毎日の少しの積み重ねが、確実に健康美の土台を作っていきます

ぜひ今日から、一緒に腸育していきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

 

 

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